長崎県での先祖調査レポート
前回の四国レポートの続きです。
ご依頼者様の先祖代々のお墓探しに訪れた四国でしたが、同姓の方々のお墓を見つけることが出来たものの先祖代々のお墓は残念ながら見つけることが出来ませんでした。
しかし、実は九州にあるかもしれないとの情報もつかんでおりました。こちらは先祖代々のお墓があるかどうかは未確認でしたが、遠縁にあたるかたのお墓があることは菩提寺のご住職から事前に教えていただいておりました。
「おそらくはこのお寺に先祖のお墓があるかもしれない」という、たったそれだけの情報を得るだけでも本当に長い道のりです。
ますは戸籍を調査し最古の本籍地を確認し、その場所が現在のどのあたりになるかを確認し、周辺の同姓の方々にお手紙を送ったり周辺のお寺さんすべてにお手紙を送ります。ご依頼者様と遠縁にあたるかたはいないかどうか、ご先祖様を供養してくださってる菩提寺はないか探すためです。数回のやりとりを経て多くのかたから情報をいただいていきますので、とても時間のかかる作業です。
前回の四国調査から三ヶ月ほど月日が経ってしまいましたが、やはり入念に準備をして私は九州へと向かいました。
長崎県にあるとあるお寺です。「長崎は今日も雨だった」…というよりそれ以上の雨で、むしろ台風に近い状況でした。どしゃぶりの中での調査となりました。
長崎は坂の多い街です。そのためお墓も斜面に建っていることが多いです。きれいに区画はされていますが、通路は迷路のようになっていました。ここのお寺もやはり数百基のお墓がありました。ご住職とは事前にお手紙でこちらの趣旨を伝えておりますが、当日は先にご挨拶をし、お墓をみさせていただく了解をいただきます。
土砂降りの中、数時間をかけてすべてのお墓を確認し、なんとついに先祖代々のお墓を見つけることが出来ました!!
今回の目的は先祖をさかのぼることではなく、先祖代々のお墓を探すことでした。そのため過去帳などの調査はおこないませんでしたが、先祖代々のお墓の墓誌を書き写しながら判読していきました。調査後は近くの日帰り温泉で体を暖め、長崎をあとにしました。
後日、ご依頼者様も先祖代々のお墓にお参りすることが出来たようで、私としても先祖供養のお手伝いが来ましたことはとても嬉しい限りです。
現地調査の出張で飛行機に乗ることは多々ありますが、実は私は飛行機が苦手です。
本場の長崎ちゃんぽん。出張先でのその地域独自ののものを食べることは、私の最大の楽しみです。