家系図業者選び五つのポイント
昨今の家系図人気もあり、家系図の制作を依頼するにあたっては実に数多くの業者さんをお選びいただくことが出来ます。
ほとんどの家系図業者さんは、自身で作成している家系図に関する資料を無料で送ってくださるようなので、まずは気になる業者さんのホームページをいくつかピックアップして一通り資料を取り寄せてみてはいかがでしょうか。
みなさん工夫を凝らし、様々なタイプの家系図を作成していらっしゃいます。
-家系図業者選び五つのポイント-
-その1- 調査範囲
父の男系ご先祖様だけさかのぼるものや父母双方の男系ご先祖様をさかのぼるものなど、調査範囲だけでも多くの種類がございます。他にも四系統家系図や全系統家系図など調査するご先祖様の範囲だけでも実に様々です。
そもそも「全系統家系図」という種類の家系図はなく、私が一番初めに使用したという自負があるのですが、いつの間にかスタンダードな表現方法として定着したようです。
祖父母四名の男系先祖だけをさかのぼるいわば四系統家系図を全系統家系図として表現している業者さんもあるようです。
-その2- 調査方法
調査の方法は大きく分けて2つ。ひとつは役所に保管されている戸籍を取得しておこなうもの、もうひとつは戸籍を超えてご先祖様をさかのぼるために現地調査もおこなうものです。
しかし、戸籍記載の範囲を超えてご先祖様をさかのぼる調査は血縁関係のあるご先祖様というよりも、どうしても「家」としての家系図を作成することとなり必ずしも血縁関係のあるご先祖様をたどっていく家系図になるとは限らないようです。
江戸時代に発達した「家」制度は戦後まで非常に大切なものとされてきました。そのため、当時の資料を拝見しましても養子実子の区別はあまりなされていません。
また、現地に赴いての調査がともないますために料金体系もやはり高額になってしまいます。
-その3- 家系図の表現方法
家系図業者さんそれぞれが趣向を凝らしオリジナリティーあふれるものに仕上げてくださると思います。
余計なコストはかけずににコピー用紙に印刷して仕上げてくださるところ、折り本に製本してくださるところ、インテリアとして飾れる家系図を作成してくださるところもあります。他にも、一枚の大きな紙に印刷して下さるところ、巻物家系図・掛け軸などに仕上げてくださるところなど実に様々です。
また家系図はパソコンのワープロソフトで作図しているところがほとんどのようなので、そのデータをCDにコピーして付けてくださるところも多いようです。二系統家系図や全系統家系図においては一枚の紙に記載をしたり一系統ごとに分けて記載していらっしゃるところもあるようです。
-その4- 価格
家系図作成をご依頼なさる側からすれば一番大きなポイントではあると思いますが、絶対的な価格そのものにとらわれることなく、まずは調査・記載範囲や家系図の仕上げ方がご希望に見合うものなのかをご検討してください。その上で、それに見合った料金設定であるかどうかをご判断の上で家系図作成業者さんをお選びいただくことをお薦めいたします。
業者さんにより、家系図作成料金は一律であったり取得した戸籍の通数に応じたものであったりします。一系統家系図や二系統家系図では取得する戸籍謄本類の通数にそれほど大きな差は生じないのですが、全系統家系図においては取得する戸籍の通数にかなりの差が生じます。従いまして、どちらの料金体系のほうがお得であるとは一概には言い得ないものと思われます。
-その5- 自分で作成する
業者さん選びのポイントとはお話がそれますが、実は一番のお勧めのポイントであったりします。家系図は何も業者さんに頼まずとも自分自身で調査をし作成することも出来ます。戸籍の読み方が分からなかったり戸籍記載の文字が読み込めなかったりするなど、壁に突き当たることもあるかもしれません。
しかし、何よりもご自身で作成することにより今まで遠くに感じていたご先祖様をきっと身近に感じることが出来るようになると思います。ご先祖様が少しずつ判明していく様は、まるで歴史の扉を開いてご先祖様と対面しているような気持ちになれます。
家系図の書き方に特に決まりはございませんし、家系図作図のためのフリーソフトもあるようです。また、自分で家系図を作成するために役立つ書籍も数多く発行されているようなので、参考にしてみてはいかがでしょうか。