過去帳とは?
過去帳とは仏具の一つであり、そのお寺の檀家さんでお亡くなりになった方々に関する帳簿のようなものです。
過去帳に記載されている事項は、宗教宗派・年代・地域などにより異なりますが、戒名と没日の他に享年・俗名・続柄・居住地区・死亡原因などが記載されていることもございます。編製の仕方もお寺さんごとに異なりますが、年ごとに帳簿が作られていて日付順にすべての檀家さんが記載されているものや、月ごと日ごとにわかれているものなど様々です。
私が目にした最も古いものは約400年前の江戸初期に書かれたものなどもございました。しかし、お寺さんには必ず過去帳が保管されているかというとそうではなく、残念ながら火災で焼失してしまっていたり、特に廃仏毀釈の激しかった鹿児島県などの地域ではその際に滅失してしまっていたり、戦災で焼失してしまっていることも多々あります。また、そもそも過去帳というものが昔から存在しないというお寺さんもございます。
過去帳の写しとは?
お寺さんの過去帳にはすべての檀家さんが記載されていますが、その過去帳の中から檀家さんの家だけの方々を書き出して、各家で保管されているものが過去帳の写しとも呼ばれています。その家のどなたかが亡くなられますと、お寺の過去帳とその家の過去帳の写しにお名前が記載されていくことになります。
本家をたどっていかれますと、過去帳の写しが仏壇などに保管されているということもあるかもしれません。
過去帳からは正確な続柄等はわからず、戒名と没日しかわからないことも多々ありますが、当主から見た続柄や出生死亡日・没年齢・俗名などが記載されていれば、それらを読み解くことによって家系図を作ることも出来ます。
過去帳が欲しい!
自家に過去帳が無い場合には新たに過去帳を作ることも出来ます。仏具店などで過去帳用の折本を購入することが出来ます。無地の和綴じ本を過去帳として使用しているものも見たことがございます。
過去帳用の折本でしたら、一般的な数千円程度のものから、数万円程度の高級品まで様々なものをお選びいただけます。下記にいくつかピックアップしてみました。
仏壇に位牌があればそこからご先祖様に関する情報を過去帳に書き記したり、菩提寺で過去帳からご先祖様に関する事項を書いただいたり、菩提寺からメモ書きをもらって書家先生に代筆をお願いしたりご自身で書かれてみるのもよろしいかと思います。
過去帳の調査
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当事務所では家系図作成や先祖調査をとおして、これまで様々な過去帳を閲覧調査してきた経験がございます。お困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。
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