家系図作成に役立つ鳥取藩士の調べ方
先祖が鳥取藩士であったと伝え聞いてはいるものの、その史料をお持ちでないというかたも多いと思います。鳥取藩士について、家系図作りに役立つ分限帳や侍帳といった家臣団の名簿などが掲載されている資料をご紹介いたします。
鳥取藩とは
鳥取藩は江戸時代に因幡国・伯耆国（現在の鳥取県）の2国を治めた藩。因州藩、因幡藩とも呼ばれています。藩庁は鳥取城（現在の鳥取市東町）に置かれました。
藩主：池田家
「鳥取藩史. 第1巻 (世家・藩士列伝)」
著者：鳥取県 編 出版年：1969 国会図書館等所蔵
国会図書館デジタルコレクションで公開されています。
「鳥取藩政資料目録」
著者：鳥取県立博物館 編 出版年：1997.3 国会図書館等所蔵
鳥取県立博物館所蔵史料
鳥取県立博物館には下記のような史料が保存されています。
藩士家譜
藩士各家歴代の奉公書。天保年間に作成された家譜に廃藩までの記録が加筆。
万留帳
家老が出した文書を書きとめたもので、藩士への扶持米支給に関するものなど。
侍帳
寛永3（1626）年から正保3（1646）年までの鳥取藩士の氏名とその知行高を記した名簿。
組帳
承応3（1654）年から明治3（1870）年までの士身分以上の家臣団名簿。士身分の氏名・知行高を軍事編成の組ごとに記したもの。
御支配帳
寛永19（1642）年から明治3（1870）年までの徒身分以下の家臣団名簿。
二御支配帳
元禄２（1689）年から明治3（1870）年までの苗字を持たない家臣たちの名簿。
文化役職取調書
文化年間（1804～1818）に作成された、各家格・役職ごとの職務・格式・役料等のの調査書。
明治役職取調書
明治維新後に作成された藩の調査書。旧藩時代の家格・役職ごとの格式・職務に関する記録。
上記史料の中には鳥取県立博物館にてデータ化されてＣＤ販売しているものや、とっとりデジタルコレクションのＨＰにて公開されているものもあります。
「北海道移住士族名簿 明治１７年」
鳥取県立図書館所蔵
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