家系図作成に役立つ守山藩士(松川藩士)の調べ方
先祖が守山藩士であったと伝え聞いてはいるものの、その史料をお持ちでないというかたも多いと思います。守山藩士について、家系図作りに役立つ分限帳や侍帳といった家臣団の名簿などが掲載されている資料をご紹介いたします。
守山藩(松川藩)とは
守山藩は江戸時代に現在の福島県郡山市と茨城県大洗町に領地をもっていた2万石の藩です。水戸藩とも関わりが深く、水戸藩の御連枝で支藩です。明治3年に守山陣屋から松川に藩庁を移したため松川藩とも呼ばれています。
守山藩は版籍奉還の後に江戸屋敷を引き払い、藩主、重臣、その他の藩士も松川陣屋に引っ越しましたので江戸藩邸にあった文物一切も同時に松川陣屋に運び込まれたと思われるそうです。しかし江戸屋敷は明治3年に、そして翌明治4年には松川陣屋も焼失してしまい、多くの文書記録も焼失してしまったそうです。
そのため分限帳や侍帳としては記録が残っていないようなのですが、断片的ながらもいくつかの資料に守山藩士が掲載されています。
「守山藩史料 下(大洗町史資料集 ; 第7集)」
著者:大洗町史編さん委員会 編 出版年:1984.3 茨城県立歴史館、福島県立図書館所蔵
一部の守山藩士に限られておりますが、守山藩士に関する由緒書きなどが掲載されています。
「歴史 第17集」
著者:福島大学歴史研究会編 出版年:1965 福島県立図書館所蔵
ごく一部の重臣だけですが禄高帳が記載されています。
「守山藩と七士【後称松川藩】 補追 家系其事績明治迄 中村家」
著者:中村行夫編 出版年:2002 茨城県立歴史館所蔵
郡山市歴史資料館所蔵史料
「守山藩御用留帳」、「年中公私日記」、「樫村忠篤家文書」といった古文書などが多数残されており閲覧することが出来ます。「年中公私日記」は活字化されているものが国会図書館などにも蔵書されていますが全てではないようです。
「勤王殉国事蹟」
水戸藩士と同様に天狗党の乱で亡くなった守山藩士のかたも記載されています。お名前のみならず、その家の由緒や先祖のこと履歴書などの詳細が記載されているかたもいらっしゃいます。勤王殉国事蹟はかなりのボリュームがありますので閲覧するのもなかなか大変です。
東京大学史料編纂所データベースで公開されています。
参考となる書籍
「シリーズ藩物語 守山藩」
守山藩士のことを調べるにあたり、まずは最初に読みたい一冊です。
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