久保田藩士の調べ方
先祖が久保田藩士であったと伝え聞いてはいるものの、その資料をお持ちでないというかたも多いと思います。久保田藩士について、家系図作りに役立つ分限帳や侍帳といった家臣団の名簿などが掲載されている資料をご紹介いたします。
久保田藩とは
久保田藩は、江戸時代に出羽国の秋田地方を治めた藩。秋田藩や佐竹藩とも呼ばれています。藩庁は久保田城(現在の秋田県秋田市)に置かれました。
藩主:佐竹家
「久保田藩分限帳-天保12年-」
著者:秋田姓氏家系研究会 編 出版年:1981
秋田県立図書館所蔵
「秋田藩分限帳 5」
著者:三島亮 編 出版年:1976
秋田県立図書館所蔵
「佐竹藩士分限帳‐文久以後‐ 上下」
著者:秋田姓氏家系研究会 編 出版年:1976
秋田県立図書館所蔵
「佐竹家分限帳」
久保田藩佐竹家家中の100石以上の571名が列挙された分限帳。
西尾市岩瀬文庫所蔵
秋田県公文書館所蔵史料
- 「御国中分限帳(正徳4年 1714年)」
- 「久保田分限帳(文化13年 1816年)」
- 「久保田諸士并在之諸士分限(安政元年 1854年)」
- 「佐竹藩士分限帳(文久年間以降)」
- 「秋田藩分限帳(慶応元年 1865年)」
- 「分限并有高(明治元年 1868年)」
- 「御家中分限御書出控(明治2年 1869年)」
秋田県公文書館には多数の分限帳が所蔵されており、上記以外にも所蔵されています。
- 「陪臣家筋取調書」
陪臣とは藩主の直接の家臣ではなく、「家臣の家臣」のことを言います。多くの場合において、陪臣の方々が分限帳に載っている可能性は低いのですが、久保田藩では陪臣についてまとめられた史料があります。
久保田藩では明治3(1870)年に陪臣の名前と俸禄、陪臣となった経緯を家臣から報告させており、これをまとめたものが「陪臣家筋取調書」です。
- 「士族卒明細短冊」
- 「卒家譜」
明治6(1873)年に県内在住の士族や卒族が自分の家系などを書き上げ、県庁に提出した短冊をまとめたもの。
- 「系図」
秋田県公文書館所蔵では久保田藩士の系図5494点が所蔵されています。久保田藩では藩士に対し、自家の古文書や系図の提出命令が江戸時代に何回か出されています。このうち元禄9(1696)年と文化2(1805)年に出された提出命令において書写されたものが秋田県公文書館に所蔵されているものです。
系図の目録が秋田県公文書館のサイトでPDFが公開されています。
https://www.pref.akita.lg.jp/pages/genre/kobunsyo
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