「戸籍」カテゴリーアーカイブ

屋敷番号について

明治19年式の戸籍を眺めていますと、本籍地が屋敷番号で記載されていることもあります。

屋喜番号と本籍地番との対照表はほとんど見つかることが無く、ご先祖様のかつての居住地を探す上でなかなかやっかいな表記なのですが、戸籍に併記されていることもあります。

屋敷番号

この家の戸籍は、明治19年式戸籍では屋敷番号で表記されていましたが、その後の明治31年式では本籍地欄に地番表記がなされ欄外に屋敷番号が併記されています。

520番戸が、その後に2576番地となったことが読み取れます。

 

 

 

火災による再製戸籍と焼け残り戸籍

大正4年式戸籍
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架空の戸籍の見本を作成してみました。まずは拡大してご覧ください。

この戸籍を読み込んでいただくと、
(1)大正4年式戸籍
(2)大正9年に家督相続により編成されたこと
(3)昭和5年に火災にあったこと
(4)昭和6年に再製されたこと
(5)昭和7年に転籍したこと
などの記載から、火災によって再製された戸籍であることがわかります。

簡単に申し上げると、火災による再製とは役場に保管されていた戸籍が燃えてしまったけれども、法務局に保管されている戸籍の副本をもとに同じ戸籍が再製された、ということです。
ですので、この戸籍は大正9年から昭和7年まで効力を有していた戸籍となります。相続で使用する場合にはこの戸籍だけが取得できればそれでかまいません。

 

さてさて、ここからが本題です。

 

 

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家系図と戸籍の関係

家系図を作成するために先祖を知る方法はどうしたら良いのでしょうか?

 

このようなご質問をいただくことが多々あります。
身近なところでは、父母や祖父母、親族の年長者に尋ねてみるのも良いでしょう。しかしながらそれでは調査に限界もありますし、周りに年長者がいないという人もいるでしょう。
そんなとき、自分のご先祖様を確実に知り家系図として残すための手段、それが戸籍なのです。戸籍制度は明治時代初期に確立し、以後、途絶えることなく連綿と続いています。

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軍歴証明書の申請時に必要な戸籍について

軍歴証明を申請するにあたり、本人以外の三親等以内の親族が申請する場合においては、旧海軍・旧陸軍を問わず親族であることを証明する書類の添付が必要となります。

親族であることを証明する書類とは、戸籍を取得して添付いたします。
戸籍には出生から死亡までにおける婚姻や養子縁組などが親族的な身分関係が記載されますので、それによって親子関係を証明することが出来ます。

 

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奇跡のような出来事

スタンダード家系図は戸籍をかなり読み込んだ上で作成しますので、お名前や本籍地番をしばらくは私も記憶しています。

現在ご依頼をいただいている案件で戸籍を眺めていると、どうも見覚えのある地名と地番、そしてお名前。

 

「まさかね…」などと思いつつ、過去のデータを出してきました。
すると、なんと以前に家系図を作成したかたの戸籍にも登場していた本籍地番とお名前でした。
ご依頼いただいたそれぞれのかたの傍系ご先祖様同士がご結婚なさっているではありませんか!

 

近いご親戚であるのならば、ご紹介いただいたということでご先祖様同士が共通することはございます。
しかしながら今回は地理的にも血縁的にもまったくつながりの無いかたからのご依頼でしたし、つながっていらっしゃるのは傍系のご先祖様同士です。

長いこと家系図作成に携わっていますといろいろなことがございますが、これには私も驚きました。

なんたる偶然、なんたる奇跡。とてもびっくりした出来事でした。

 

 

 

明治19年式戸籍の解説(2)

巻物家系図

架空の明治19年式戸籍の見本です。

戸籍事項欄をご覧いただきますと、1行目に「明治22年3月4日相続」と書かれていることを確認していただけると思います。
この戸籍のひとつ前の戸籍を申請するにあたり、前戸主の記載や相続年月日を見ると、戸主:江戸三郎のものが存在することが読み取れます。本籍地は「寺町13番戸」です。

これと同じ事例において役所に申請をしたところ、「寺町13番戸には、戸主:江戸三郎の戸籍はありません」といわれたことがあります。

明治19年式戸籍が出来た時期は、当時の市町村役場によりまちまちです。そのため明治23年頃になってから初めて明治19年式戸籍が編製された役場もございます。
また、明治22年相続前の戸籍は除籍となってからかなりの年数を経過しているので廃棄されていてもおかしくありませんし、廃棄されたという事実の記録が残っていなくてもおかしくない事案です。

 

しかしながら、「戸籍はありません」と言われた理由は別のところにありました。

 

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明治19年式戸籍の解説(1)

巻物家系図

架空の明治19年式戸籍の見本です。

本籍地記載部分をご覧いただきますと、「同郡同村大字寺町13番戸」と書かれていることを確認していただけると思います。
「同郡同村」と書かれているからにはどこかと同じ郡で同じ村であるのですが、その郡名や村名がどこにも書かれていません。

おそらくはこの戸籍が出来たときに、戸籍簿を書いた役所のかたが記載を省略して「同郡同村」と書いたのではないかと思われます。
役所では本籍地番ごとに綴って保管されているので、役所の担当者から見れば確かに「同郡同村」であるのかもしれませんが、請求なさったかたからすればどこの村と「同郡同村」なのかわからないことになってしまいます。

今回の明治19年式戸籍の例のように「同村同字」となってしまっている戸籍を見かけることもよくございます。
このようなときは、発行元の役所に質問していただくと教えていただけると思いますので、発行元の役所に問い合わせてみてください。

明治19年式戸籍は一応は決まった書き方というものがありましたが、現代ほど通信事情が発達していない時代のことでございますから、全国の役場に通達が行き届いていなかったり当時の担当者ごとに記載方法が少しづつ異なっていることも珍しくありません。
 

 

 

享和年間

取り寄せた古い戸籍を見ていましたら、享和年間出生のかたが記載されていました。

享和年間といってもピンっとくるかたはあまりいらっしゃらないと思いますが、西暦にいたしますと1801年から1803年が享和という元号になります。
アメリカ船が長崎にやってきて通商を要求し幕府が拒絶した、という出来事が起こったのが享和3(1803)年のことです。
今から約210年も前の出来事です。

 

戸籍の元号を眺めながら当時のご先祖様の暮らしぶりに思いを馳せる、これもまた家系図作成の魅力の一つであると思います。

関連ページ:元号西暦一覧表